はるおのブログ

社会人3年目。日本語教育のこと、韓国のこと、これからやりたいこと…色々。

「僕の帰る場所」※ネタバレ注意

おはようございます。はるおです。

先日ずっと気になっていた映画

僕の帰る場所を観てきました。

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もうね、なんていうかドストレートに届く感じ。

全員演者さんなのに限りなくドキュメンタリーに近い映画です。

 

私はこの映画をTwitterで見かけて、見ようと決めていました。1ヶ月程度、上映されているようでした。でも場内は満席。勢いを感じました。(他の方はどのルートでこの映画を知ったんだろうと気になりましたが…)

 

下からネタバレになります。

 

 

 

いやぁ…なんというか、予告編からしてなんとなくどういう内容かは予測できていたんですが実際に映像化されているものを見ると心への響き方が違うな、と思いました。

 

そして、この設定のポイントが子どもを持つ家庭という所だと思いました。作中には、夫婦2人の日本滞在者も出てきますが中心となって描かれる家族に子どもがいることで大きな影響を作品にも鑑賞者の方々にも与えると感じました。

 

私が実習生と感じていて驚かされているのは、家族愛の強さです。作中の家族の様子と自分が接してきた実習生の家族愛が重なって、ものすごく胸が締め付けられる思いになりました。

 

そして、子どもの存在。子どもは、大人の決断についていかなければならない存在であること。それ故に自ら選択の余地がないことも多いこと。親の苦痛も見抜いているからこそ、親を責められないこと。そこには誰を攻めていいか分からない苦しみもあるのかなと… 考えれば考えるほど、大人以上に不安の渦に巻き込まれているように見えました。

 

中盤にミャンマー人家族の奥さんが、日本人の支援者に本音を吐き捨てたシーンがありました。

「あなたに私たちの辛さなんて分からない」

 

それが本当に正直な気持ちな気がして、それまでの映画を見て勝手に辛さを想像していた私はハッとさせられました。

 

きっと一緒に悲しむことだけでは意味がないんだ、と。

 

この映画を見た人が、なにか行動してくれたらそれ以上に素敵なことはないと思います。それが、周りの人にこの映画の話をするでもいいし、話題に外国人の話を入れてみるでもいいと思います。何か少しでも、現状に変化を与えるための種まきのような小さな作業ができたらいいなぁと。

何ができるかなと考えさせられる、そんな作品でした。

 

監督の制作までの経緯やモデルとなった家族の方の行方については、こちらのインタビューに綴られていましたので、映画をご覧になった方はぜひこちらにも目を通してみてください。 http://www.cinemajournal.net/special/2018/boku/index.html

 

映画には、そこまで詳しくありませんが数々の賞にノミネートされているそうですので、今後も動向に注目し陰ながら応援していきたいです。

多くの人にこの映画を通して、国内の外国人の多様性や抱える問題を知って頂く機会になればなと切に願います。

 

あと、少し自分だけでは正確に理解できない時系列があったので誰か鑑賞された方がいらっしゃいましたらDM頂けると嬉しいです。笑